最凶バイブル 孫子の兵法 X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2013.02.172023.12.08 目次 始計篇 兵は詭道なり 兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり 算多きは勝ち、算少なきは勝たず その無備を攻め、その不意に出ず 勢とは利に因りて権を制するなり 作戦篇 兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず 智将は務めて敵に食む 善く兵を用うるものは、役、再び籍（せき）せず、糧、三たびは載（さい）せず 兵は拙速を聞くも、いまだ巧の久しきを賭（み）ざるなり 謀攻篇 彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず 以って戦うべきと、以って戦うべからざるとを知る者は勝つ 小敵の堅は大敵の擒なり 上兵は謀を伐つ 百戦百勝は善の善たるものにあらず 軍計篇 勝兵は鎰を以って銖を称るがごとく、敗兵は銖を以って鎰を称るがごとし 勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む 善く戦うものは、勝ち易きに勝つ者なり 先ず勝つべからざるをなして、以って敵の勝つべきを待つ 兵勢篇 善く戦うものは、これを勢に求めて人に責めず 勇怯は勢なり。彊弱は形なり 善く戦うものは、その勢は険にしてその節は短なり 戦勢は奇正に過ぎざるも、奇正の変は勝げて窮むべからず 戦いは正を以って合し、奇を以って勝つ 虚実篇 兵に常勢なく 水に常形なし 兵の形は実を避けて虚を撃つ 兵を形するの極は無形に至る 進みて禦ぐべからざるはその虚を衝けばなり 攻めて必ず取るはその守らざる所を攻むればなり 軍争篇 窮寇には迫ることなかれ 佚を以って労を待ち、飽を以って饑を待つ その鋭気を避けてその惰帰を撃つ その疾きこと風の如く、その徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し 兵は詐をもって立つ 迂を以って直となし、患を以って利となす 九変篇 必死は殺さるべきなり、必生は虜にさるべきなり 用兵の法は、その来たらざるを恃むことなく、吾の以って待つ有ることを恃む 智者の慮は必ず利害に雑う 君命に受けざる所あり 行軍篇 これに令するに文を以ってし、これを斉うるに武を以ってす 慮りなくして敵を易る者は、必ず人に擒にせらる 兵は多きを益とするにあらず しばしば賞するは、窘しむなり 辞卑くして備えを益すは進むなり。辞彊くして進駆するは退くなり 地形篇 兵を知る者は動いて迷わず、挙げて窮せず 卒を視ること嬰児のごとし、ゆえにこれと深谿に赴くべし 戦道必ず勝たば、主は戦うなかれと日うとも必ず戦いて可なり 敵を料りて勝ちを制し、険阨遠近を計るは、上将の道なり 九地篇 始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず これを亡地に投じて然る後に存し、これを死地に陥れて然る後に生く 呉人と越人と相悪むも、その舟を同じくして済り、風に遇うに当たりては、その相救うや左右の手の如し 火攻篇 利に合して動き、利に合せずして止む 主は怒りを以って師を興すべからず、将は慍りを以って戦いを致すべからず 利にあらざれば動かず、得るにあらざれば用いず、危きにあらざれば戦わず 用間篇 聖智にあらざれば間を用うること能わず。仁義にあらざれば間をつかうこと能わず 名君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出ずる所以のものは、先知なり 爵禄百金を愛みて敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり
