始計篇

始計篇

その無備を攻め、その不意に出ず

●その無備(むび)を攻め、その不意(ふい)に出(い)ず其の無備を攻め、その不意に出ず。此(こ)れ兵家(へいか)の勝(かち)にして、先(さ)きには伝うべからざるなり。その無備を攻め、その不意に出ずについてより詳しく教えてください。その無備を攻...
始計篇

勢とは利に因りて権を制するなり

●勢(せい)とは利(り)に因(よ)りて権(けん)を制(せい)するなり計(けい)、利(り)として以(もっ)て聴(き)かるれば、乃(しなわ)ちこれが勢(せい)を為(な)して、以(もっ)て其(そ)の外(そと)を佐(たす)く。勢とは利に因りて権を制...
全文 始計篇

始計篇 全文

一 始計篇一孫子曰わく、兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。故にこれを経(はか)るに五事(ごじ)を以てし、これを校(くら)ぶるに計(けい)を以てして、其の状を索(もと)む。一に曰わく道、二に曰わく天、三に曰わく地...