●始（はじ）めは処女（しょじょ）のごとくにして、敵人（てきじん）、戸（こ）を開（ひら）き、後（のち）には脱兎（だっと）のごとくして、敵（てき）、拒（ふせ）ぐに及（およ）ばず
「始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」についてより詳しく教えてください。
- 「始めは処女のごとくにして」は、物事を新たに始める際には純粋で清らかな心構えで臨むことを表しています。処女は清らかな存在として捉えられることから、新たな取り組みに対しても純粋な姿勢で取り組むことが重要とされています。
- 「敵人、戸を開き」は、これにより最初は敵意を持っていた相手も、接してみると意外なほどに受け入れられることがあるという意味です。最初は拒絶していた相手に対しても、実際に向き合ってみると意外なほど受け入れることができるかもしれません。
- 「後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」は、相手に門戸を開かせた後は、ウサギが敵に気づいて急いで走って逃げるような勢いで攻めれば、敵は防ぐことができないという意味です。
「始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」の実戦での実例にはどのようなものがありますか？
- 戦国時代の武将、上杉謙信は、「始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」という戦術思想を持ち、その実践例として、信濃侵攻の際に穴山梅雪城を急襲し、突然の攻撃で城を落としたことが挙げられる。
- 戦国時代の武将、織田信長もこの戦術思想を応用し、例えば長篠の戦いにおいては、一時的な撤退を装い、敵を誘い出して奇襲を仕掛け、大勝利を収めた。
- 近現代の戦争でもこの戦術が用いられ、特に太平洋戦争においては日本軍が一部の戦いで奇襲攻撃を成功させている。
「始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」を日常生活と仕事の中に分けて、どうやって活かしたら良いか教えてください
- 日常生活での「処女のごとくにして、敵人、戸を開き」を活かすためには、新しい経験や挑戦に積極的に取り組むことが重要です。例えば、未知の料理やスポーツに挑戦したり、新しい場所を訪れたりすることで、自分を開くことができます。
- 一方で、仕事の中で「脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」を活かすためには、迅速かつ効果的に行動することが重要です。例えば、新しいプロジェクトや課題に取り組む際には、即座に行動に移り、積極的に問題解決に取り組むことが大切です。
- 最後に、日常生活や仕事の両方でこのことわざを活かすためには、常に柔軟性を持ち、新しいチャレンジに対して積極的に取り組むことが必要です。また、適切なタイミングで大胆な行動を起こし、自らの可能性を広げていくことが大切です。
